【インタビュー連載】冷えとりと、わたし。第1回 きのもりさん


冷えとりの経験は、人それぞれ違います。

やり方もまた、千差万別。

それなら、誰かの経験は、別の誰かの役に立つのでは?

 

そう思って立ち上げた連載企画「冷えとりと、わたし。」

記念すべき第1回目は「ハンドルネーム:きのもりさん」にお伺いします。

きのもりさんは、はつらつとした笑顔が印象的なアラフォー世代の奥様です。

ご夫婦で冷えとりに取り組まれるきのもりさん。

冷えとり歴も3年以上のベテランさんです。

最近鍼灸師の資格を取られたきのみさんには、医療人としての目線からみる「冷えとり」についてお伺いできました。

冷えとりをはじめたきっかけと、感じた変化

「その当時、体調不良を感じていたものの、原因がわからなくて・・・。

ある日急に倒れて、救急に運ばれて入院したのですが、それでも不調の原因はわかりませんでした。」

 

衝撃の事実からインタビューはスタートしました。

急に倒れるほどの不調と、そこまでの症状がありながら原因がわからないなんてことがあるなんて。

もし自分だったら?と思うと、どんなに心細かったでしょう・・・。

 

「なんとか体調を改善したくて色々調べるうちに『冷えとり』にたどり着きました。

もちろん、冷えとりを始めたからといって、すぐに劇的に体調が良くなったわけではありません。

 

よく冷えとり体験談にあるように

『初めてすぐに、生理痛がなくなった!』

『劇的にアレルギーが改善した!』

というような記事がありますが、そんなことはありませんでした(笑)

 

ただ、続けているうちに『そういえば、少し良くなったかも・・・?』と思えることが増えてきました。

本当に小さな変化で、少しずつですけど。」

 

 

確かに、劇的な変化が起こる人もいるようですが、それはむしろ少数派。

ただ、それが少数派なのかもわからない中で、小さな変化を見逃さなかったのは、きのもりさんのすごいところだなあと思うのです。

 

「私の場合、すごく良くなったというよりも、身体の変化に気づきやすくなったことの方が重要でした。

何が原因で、今の体調不良が起きているのか?

それがわかるようになってきて、こまめな対処が出来るようになりました。」

 

確かに、体調が悪い原因について、意外と私たちはわかっていません。

自分の身体のことなのに、どうしてそうなったのかわからない。

わからないうちに、いつの間にかどうにもならないくらい具合が悪くなってしまった経験、ありますよね?

 

「特に食べ物が変わりました。

以前は白砂糖たっぷりの甘いものやスナック菓子が大好きだったのに、いつの間にか食べたいと思わなくなりました。

甘さに関しては特に人工甘味料がダメになりました。

主人も言っているのですが、主にジャンクフードに対して

『あんなに好きだったのに、俺が変わったのか、商品が変わったのか?』と首を傾げるくらいです。

味は今でも嫌いではないのですが、なぜか食べたいと思わなくなったんです」

 

 

冷えとりは、あくまでマイペース。でも「基本」。

「分かりやすいので『冷えとり』と表現することはありますが、普段は『基本は一年中とにかくしっかり温めること!』と思っています。

温められれば絹にもこだわる必要はありません。

心地よくて金銭的にも可能なら冷えとり靴下にすれば良いけど、化繊の腹巻きや靴下やレギンスだって構わないと思っています。」

 

きのもりさんは靴下は4枚以上のしっかり派。

6~8枚のこともあるそうです。

でも、1枚目は竹布を愛用。

シルクにはこだわっていないそうです。

 

「9月頃から4月頃まで湯たんぽ、レギンスは脱がない、膝から下、お腹や腰を冷やさない、首を冷やさない。

鍼灸では、温めることで身体は正しい方向に向かうと言われています。

温めることさえできれば、冷えとりのセオリーから多少外れてもいいと思っています」

 

 

確かに、どんな方法であれ、温めることが目的の冷えとり。

自分が心地よいと思える方法なら、シルクにこだわる必要さえないのかもしれません。

もちろん、シルクが心地よければシルクを履けば良い。

そんな「身体の声」にしっかりと耳を澄ますことが出来るきのもりさんには、芯の強さを感じます。

 

めんげんは、気にしすぎない

冷えとりさんは避けて通れないめんげん。

その捉え方もまた、人それぞれです。

 

「『どんなものもめんげん』と言う方もいらっしゃいますが、そのようには捉えていません。

ただ、体調が悪くなっても焦らずに過ごします。

めんげんとは違いますが、予防注射や髪の毛のカラーリングに体が強い拒否反応を示すようになりました。」

 

予防注射やカラーリングでも反応が出るとは驚きです!

 

「インフルエンザの予防接種で、かえって発症してしまったり(笑)

痛み止めも、気持ち悪くなってしまいます。

ちょっと不便なこともありますが、身体の反応として受け止めるようにしています。

拒否反応と効能と比べて、どちらがマシか?ということです。

カラーリングはヘナ100%なら大丈夫です」

 

これらがめんげんなのか、議論の分かれるところだと思います。

ただ、冷えとりをすることで身体のセンサーが鋭くなるのは有り得ること。

今まで気付かなかっただけで、本当は受け付けなかったものがたくさんあるのかもしれません。

 

「めんげんが出ないからダメ?と思うのもまた良くないですよね。

靴下の穴が開くのも半年かかりました。

気にしすぎず、ゆったり構えているのがいいのかな?と思います」

 

冷えとりを、健康を考えるきっかけに

鍼灸師のきのもりさんのお話で印象的だったこと。

 

「どんなに腕の良い鍼灸師でも、患者本人が『治そう』と思わなければ治せません。

薬や手術を第一選択とするのではなく、まず自分の体を知って、自分の体が持つ力を見極めて向上させること。

健康を手に入れることに興味を持つ人が一人でも増えること。

冷えとりが自分の健康を考えられるきっかけになると良いなと思います。

医療人の考え方ですけど(笑)」

 

 

 

 

最近のきのもりさんは、靴下が4枚になったそうです。

いつも6~8枚だったきのもりさんにとって、初めての経験だそうです。

 

「何故か4枚で充分なんです。

見た目はこの方がオシャレに見えて良いんですけど、なんででしょうね(笑)」

 

身体の声にきちんと耳を澄ませているきのもりさんだからこそ、「冷えないなら、減らす」ということも出来るのだと思います。

これからますます鍼灸師として活躍するきのもりさん。

今後、東洋医学の観点からもお話聞ければいいなと思います!

 

(冷えとりスローライフ キュレーター:山内三咲)


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